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【藪恵壹 藪から棒球】“戦略的”な利用も出てくるぞ!! 課題だらけの「リクエスト制度」 (1/2ページ)

 プロ野球で今季から導入された「リクエスト制度」。審判の判定に異議がある場合、映像という客観的な形で再ジャッジする流れは定着しました。審判が協議する際に確認する映像は、多くの球場においてファンにも公開され、その度に一喜一憂する姿が印象的です。審判は衆人から見られるという意識が高まった分、判定の正確性は増したと思います。

 ただ、現場で見ていて課題点はまだまだ多いと感じます。まず、1つひとつの判定に予想以上の時間を要すこと。当然、試合が間延びしてしまい、これはファンだけでなく選手にとってもマイナスです。

 特に、リズムを狂わされる投手にとっては迷惑千万。実際、相手投手に完璧に抑え込まれているチームの監督が、ともかく相手のリズムを崩そうと“戦略的”にリクエストを行うケースが出てくるかもしれません。リプレー検証を要求する権利を逆手に取るわけです。

 審判団も手探りが続いているようです。ある審判は私に「球場によっては判断する映像が粗いんだよ。正直、肉眼と見た目はほとんど変わらない。そんな環境でどうジャッジしたらいいのか…」と嘆いていました。

 リプレー検証の時間短縮のためには、球場で控える予備審判があらかじめプレーをジャッジ、それをもとに残りの4審判が合議、もしくは「公開」の形で多数決をとるべきです。