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【小林至教授のスポーツ経営学講義】審判殴ったコンゴ留学生の自主退学「やり切れない」 あってはいけない行為だが… (1/2ページ)

 全九州高校体育大会のバスケットボール男子準決勝で、コンゴ民主共和国の留学生が審判を殴った問題で、学校に人種差別的な電話などが殺到し、留学生は予定を早めて先月中に自主退学、帰国したという報道に接し、何ともやり切れない気持ちである。

 スポーツにおいて審判を殴るというのは、あってはいけない行為だが、15歳の少年の過ちだ。

 留学生は家族から離れ、異文化、異言語の環境のもと、孤独感から非常に強いストレスを募らせていることが多く、特段のケアが必要だ。それは単なるリスク管理という類いのものではなく、留学生が日本に溶け込むことは、親日家、知日家を増やすという、草の根外交でもある。

 その意味で高校留学生の多くが、日本語をまったく理解しないまま高校を卒業し、さらにその一部は日本の大学に進学できてしまっている現状については、より実効性の高い基準とその運用が求められるだろう。もっとも、日本人のトップアスリートでも中学以降、まったく勉強をすることなく、大学まで卒業してしまう例が多々あることがわかっているから、競技さえできればよいとする風潮自体、改める必要がある。実際、来春に発足する日本版NCAAは、学業との両立のための基準を設置する予定で、そこに期待したい。

 外国人との共生、多様性の受容の必要性はスポーツに限らず、「崇高な理想」でもなく、実際に起こっている現実だ。

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