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酷暑の練習は是か非か? 西武・森は昭和派 早出特打と走り込み欠かず「5年後、10年後のためでもある」

 炎天下での高校野球が物議を醸しているが、手本となるべきプロの実態はどうなのか。西武・森友哉捕手(22)は高校時代の根性野球が染みついているようだ。

 ここ5試合は16打数無安打の不振。24日のオリックス戦(メットライフドーム)前には、気温36度の酷暑の中で早出特打を敢行した。その甲斐あってか、相手エースの金子千尋からダメ押しの10号2ランなど3安打を放ち、チームを首位陥落のピンチから救った。

 「下半身をしっかり使ってバットを強く振ることを意識した。選手も、ファンの人もみんな暑いですし、暑いなんて言っていられない」

 今季本拠地での試合では、同期入団の4番・山川とともに早出特打と走り込みを欠かさない。「結果が出ても出なくても、継続してやっています。夏バテして大変な時期にしっかり走っておくことは、5年後、10年後のためでもある。そういうところはしっかりやっていこうと思います」。見た目はヤンチャでも、先を見据えた高い意識で体をいじめ抜いている。

 米大リーグではあり得ない光景だろう。南部テキサス州のレンジャーズは、屋根なしの本拠球場が華氏100度(摂氏約38度)に近づくと練習を中止。ウオーミングアップのみで試合に臨む。日本も気候に合わせて、こうしたメジャー流の試合への入り方を検討してもよいのではないか。

 あるコーチは「ラミレス(横浜DeNA)は練習が短いし、バレンタイン(元ロッテ)もそうだった。やらなくても構わないと思うけど。まだ昭和の考え方で『選手を甘やかせるな』という人もいるからね」と明かす。

 一方で別のコーチは「メジャーはナイター翌日のデーゲームは、練習をやらないこともあるし、慣れている。(日本の)選手は練習をしないと不安で、みんなやりたがる」と説明。大阪桐蔭高の猛練習で鍛え上げられた森は、後者なのだろう。(塚沢健太郎)

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