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【藪恵壹 藪から棒球】メッセンジャーの“気性の荒さ”が懐かしい 助っ人投手初の通算7度目2ケタ勝利 (1/2ページ)

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が22日のDeNA戦で、NPB助っ人投手では初の通算7度目の2ケタ勝利を収めました。

 彼との出会いは、私がまだ米国でプレーしていた2008年。ジャイアンツの春季キャンプでした。ともにメジャーを目指すライバルでしたが、当時の彼は今のような角度のある球もなく、力任せに投げる感じでした。

 4年後の12年、私が1軍コーチに異動して再会。来日3年目の彼は、前年に12勝を挙げブレークした直後で期待もしましたが、とにかく情緒不安定さが表に出てしまうことに手を焼いたのを、今でも覚えています。

 コーチとしてまず、彼の育った環境や抱えている問題を知り、技術面以上にそこを厚めにフォローしようと思いました。時間を見つけては、家族や生活で困っていることはないか、聞き役に徹したものです。私も異国で成功する難しさは分かりますから、経験を踏まえて助言を送り続ました。

 それでも試合で打たれたり、味方の失策で負けたりするとイライラを爆発させ、クラブハウスの壁にグーパンチ。複数の穴が開いたこともありました。時には気持ちを落ち着かせるため報道陣の目が届かない室内練習場で調整させ、またあるときには同期入団のスタンリッジ投手の奥さんの手まで借りたものでした。

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