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【神谷光男 スポーツ随想】安倍首相「サマータイム」検討指示の間の悪さ 何でも“五輪ありき”では国民は迷惑千万 (1/2ページ)

 欧州連合(EU)が長年続けているサマータイム(夏時間)の廃止をめぐって今月14日から検討を始めたという。健康への悪影響や、想定されたほどの省エネ効果が得られないことなどが指摘されている。

 フランスでは54%、ドイツに至っては74%の国民が廃止に賛成しているという。執行機関の欧州委員会は、今後全域を対象に世論調査を実施し具体的な対応を決めるが、流れは廃止の方向のようだ。

 なんともタイミングが悪い。欧米のメディアで今夏の「災害」級の酷暑から東京五輪を懸念する論調が強まり、対策の切り札として安倍晋三首相がサマータイム導入の可否を検討するよう自民党に指示したばかりだ。

 東京五輪組織委員会の森喜朗会長が安倍首相に要請したことがきっかけで来年から2年限定、2時間繰り上げの方向で検討されるとか。

 これまでも地球温暖化対策や節電のために国会で何度も議論されては頓挫した。サラリーマンなら午後5時退社は2時間繰り上げで3時。まだ暑い盛りで、涼しいオフィスに残って残業した方がマシとなる。

 コンピューターのシステム変更など厄介な問題も生じるため、IT業界は拒否反応を示し、睡眠障害で生体リズムが狂い体調を崩す人が続出すると日本睡眠学会なども危惧している。

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