記事詳細

【藪恵壹 藪から棒球】伸び悩む若虎…指導者にも責任が? コーチングのスキルアップを (1/2ページ)

 「執念」をスローガンに掲げた今季の阪神ですが、優勝マジックを21としている首位広島に14・5ゲームの大差をつけられ4位に沈んでいます(28日現在)。

 残念なのは若手野手の伸び悩みです。一昨年新人王の高山、昨年20本塁打を放ち右の長距離砲として期待された中谷がいずれも2軍落ち。大山もなかなか1軍レギュラー定着に至っておらず、安定した結果を残している若手野手は糸原ぐらい。福留、糸井の両ベテランにおんぶに抱っこの状況は否めません。

 継続した結果が出ていない以上、選手は今まで以上の鍛錬が不可欠です。それ以上に気になるのは、彼らを見守る金本監督以下の指導者。全般的な印象として、コーチングのスキルアップがあまり図れていないのではと、首をかしげたくなってしまうのです。

 例えば、教える基準が選手個々ではなく、指導者自身に寄っていないか。バッティングひとつ取っても、球を打つ回数よりも金本監督が口酸っぱく言い続ける「強い振り」の基本であるスイングをしっかり身につけさせているのか。

 また、私の現役時代は投手、野手関係なく当時の野村克也監督に基本を徹底的にたたき込まれ、それが後の野球人生の大きな糧になりました。一緒に過ごした矢野現2軍監督も、そこで捕手として大きく成長したことをよく覚えていますが、それらをイチから今の若手に伝えられているか。盗塁をするにしてもカウント、相手投手の配球、スタートする勇気の3要素がそろって初めて動けます。今の選手は「勝手に覚えるだろう」では大成しません。面倒でも手取り足取り、時には言い方を変えながら根気よく指導しないと花開かないのです。

関連ニュース