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【藪恵壹 藪から棒球】藤浪2軍生活で鍛えられた「判断力」 本来の姿を取り戻すためにできること (1/2ページ)

 ここ数年、思うような投球ができず苦しんでいた古巣阪神の後輩、藤浪晋太郎投手(24)が、秋風が吹きはじめてようやく“らしい”ピッチングが戻りつつあります。

 大阪桐蔭高で春夏連覇を達成、阪神に鳴り物入りでプロ入りするとそのまま3年連続2ケタ勝利と華々しい活躍を見せましたが、一昨年は7勝、昨年はわずか3勝に終わり、不調による2軍落ちも経験しました。今年も自ら満塁弾を放った9月16日のDeNA戦が52日ぶりの1軍マウンド、そこから2連勝し、ようやく4勝(3敗)です。

 人気チームゆえ、周囲の雑音がかなり多いのは私の現役時代から一緒ですが、いろいろ見聞きしていて思うのは、不振の原因はやはり彼自身にあるということ。フォームやコントロールに神経質になり過ぎ、自分の持ち味である豪快さが消えたことがあったのですが、そこからはい上がる過程において、納得して練習を重ねられたか。ここまで順風満帆すぎる野球人生を歩んだワケで、最初はそんな気分にもならなかったと思います。

 ただ、2軍で過ごす中で「自分がどうあるべきなのか」「投げる、抑える楽しさ」を彼の中で見いだせたのでは、と思います。勝ち星は打線との兼ね合いがあるので一概に白星はつきませんが、小さなことに固執してマイナス思考にならないよう、プラス志向に転じる「判断力」が身についたと思います。

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