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“未完”のドラフト1位候補 東洋大・梅津晃大投手を獲るのはどの球団か?

 抜群の潜在能力と未熟さが同居している。今秋ドラフト1位候補の東洋大・梅津晃大投手(4年)が27日、中大戦(神宮)に登板し7回1失点と好投したが、チームは1-2で敗戦。「初回以外は毎回走者を許して、チームのリズムを作れなかった。結果的に7回1失点ですけど、内容が悪すぎる」と猛省した。

 最速153キロ右腕の悩みは深い。4月16日の社会人・日本生命とのオープン戦で打球を左くるぶしに当て打撲。春季リーグ戦の登板はわずか1試合。今秋の立正大戦では5回無失点ながら、ボール先行の投球でリズムを壊して味方の援護をもらえず。大学ラストシーズンまで白星を手にできずにいる。

 「自分の技術のなさ。前回と同じ課題で打線が打てない環境をつくってしまっている」

 それでも宮城・仙台育英高出身とあって、おひざ元の楽天から注がれる視線は熱い。この日も時折小雨が降りしきる寒空の下で長島スカウト部部長、福田アマスカウトアドバイザーが入念に視察した。

 長島部長は「彼に必要なのは経験。来年プロ入りして1年目に2ケタ勝てるかというと、そうではない。2年後、3年後にローテーションで投げている大きな姿を描ける素材。チーム状況によって評価ははっきり分かれる」と指摘する。

 身長187センチ、97キロ。「ポテンシャル、可能性では今年の大学・社会人で1番。1位指名の12人に入っても不思議はない」と長島部長。

 問われるのは、未完の大器と我慢強く向き合えるプロ側の育成方針だ。(片岡将)

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