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【神谷光男 スポーツ随想】水泳部暴力問題は“ボヤ”で済んだが… 日大の体質改善に疑問符 (1/2ページ)

 8月のアジア大会競泳女子で6個の金メダルを獲得し、女子で初めての大会MVPに輝いた池江璃花子(18)が日大の入試に挑戦した。スポーツ科学部のAO入試で、書類選考を経て9月22日にプレゼンテーションと面接の第2次選考が行われ、明日2日が合格発表だ。

 出願要件には「スポーツ活動で顕著な活動が認められる者」とあり五輪、アジア大会などの国際大会や国内大会の実績も重視される。

 池江の実績なら季節外れの「サクラ咲く」は間違いない。不祥事続きの学内では「彼女の笑顔と、明るいキャラクターが大学のイメージ回復に大きなプラスになる」と美人広告塔の誕生を心待ちしている。

 ところが、そんな祝い事に冷水をぶっかける“事件”が、受け入れ先の水泳部で起こったというから捨て置けない。

 9月6日、日本学生選手権(横浜)の公式練習で荷物番を任されていたA君(2年)が、夜遅くまでゲームに熱中し寝不足で居眠りをしてしまった。これを見とがめた3年生2人が注意し、そのうちの1人が胸ぐらをつかんだり、馬乗りになって肩をゆすったりして、A君は左腕に打撲などのけがを負った。

 この顛末(てんまつ)が週刊文春(9月27日発売号)に『日大水泳部がひた隠すリンチ事件』として載った。取材を受けたA君の兄は『(弟は)肋骨は折れていなかったものの、当初は息をするのも辛かったと話しています』などと証言している。

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