記事詳細

【西武10年ぶりV 無駄じゃなかった暗黒時代】田辺徳雄TA、前年の“戦犯”菊池雄星を開幕投手に抜擢 山川、森を柱に育て… (1/2ページ)

★(2)

 2014年6月に休養した伊原春樹監督から指揮権を引き継いだのが、田辺徳雄打撃コーチ(現チームアドバイザー=TA)だった。同年は監督代行、翌15年から正式に監督となったが、3年連続Bクラス。しかし投打の柱を育てたことが、今季の10年ぶりの優勝につながった。

 「雄星と山川で何試合落としたことか…」。田辺TAは苦笑しながら監督時代を振り返った。

 15年は7月まで優勝争いを繰り広げたが、球宴前後に13連敗。それでも3位でクライマックスシリーズ出場圏内につけていた。ところが、菊池雄星が9月13、28日に本拠地で行われたロッテとの直接対決で連敗。特に13日は1点リードしていた7回、下位打線に突如四球を連発し、スクイズの処理で悪送球と独り相撲を演じ4失点。「あの試合に勝っていれば、何てことなかった」(田辺TA)と今でも悔やまれる逆転負けを喫し、結局4位に終わった。

 その菊池を翌16年に初の開幕投手に指名した。「それまで不安定な投球が続いていたので、岸(現楽天)がいるうちに自覚を持たせて、何とか一本立ちさせたかった」と前年9勝(10敗)止まりの左腕を抜てき。菊池は期待に応え、同年から3年連続2ケタ勝利を挙げ、押しも押されもせぬエースに成長した。

 今季全試合で4番に座る山川穂高も、我慢強く起用。1発長打は魅力だったものの打撃が粗く、一塁守備は致命的なミスが多かった。

関連ニュース