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巨人、危険な“先祖返り” 原新監督に全権委任と粛清人事…編成トップには東海大の後輩か (1/3ページ)

 巨人は前監督の原辰徳氏(60)に10日、監督復帰を正式に要請。球団史上初となる“第3次政権”の発足が決まった。第2次政権では、大きくなりすぎた指揮官の権勢に歯止めをかけるため、米大リーグ流にフロント業務と現場指揮の分業化を進め、“原王朝”を終結させた。ところがわずか3年で当の原氏が返り咲き。これまで以上に強大な権力を委ね、“先祖返り”の一極体制に舵を切る。現体制寄りのスタッフたちは粛清必至だ。(笹森倫)

 若大将が久しぶりに東京・大手町の読売新聞ビルに帰ってきた。山口寿一オーナー(61)=読売新聞グループ本社社長=から正式に就任要請を受け、「前向きに考えます」と応諾。4年ぶりの現場復帰が決まった。

 ただ、3年契約最終年の今季限りでの退任が発表された高橋由伸監督(43)は、レギュラーシーズン最終戦となる前夜の阪神戦(甲子園)に勝ち3位確定。今週末からのクライマックスシリーズ(CS)を勝ち進めば、日本一の可能性も残されている。

 山口オーナーは「CSがこれから始まる。今は高橋監督とチームを全力で支えたい。原さんにはすべての日程が終了した後で記者会見を行ってもらう」と説明。原氏も「まだまだ由伸ジャイアンツは戦いが残っている。最後の最後まで戦い抜いた後に、私自身の気持ちというものをお話ししたい」と、そろって現場への配慮を見せた。

 それでもこのタイミングで、中途半端な形になってでも来季体制の公表に踏み切ったのは、日本シリーズ開幕前の25日にドラフト会議が行われるからだ。仮にその段階で高橋巨人の戦いがまだ続いていても、山口オーナーは「原さんは現在、球団の特別顧問。その立場でドラフト会議など来季の体制づくりに携わっていってもらう」と言明。原氏も「来季のスタートがドラフトかなと僕はいつも感じていますので、非常に大事なものだと思いますね」と力説した。つまり選手の指名には、原氏の意向が大きく働くことを意味している。