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野村克也氏直撃インタビュー(下) “甲斐キャノン”を古田敦也さんと比べたら「優劣つけがたい」 (1/2ページ)

 今季はホークス80周年で、OBとして数々のイベントに呼ばれた野村克也氏(83)。ソフトバンクのレギュラーシーズン2位からの“下克上”日本一、そして守備だけで日本シリーズMVPを獲得した甲斐拓也捕手(26)をどう見たのか。(聞き手・塚沢健太郎)

 --今年の日本シリーズはソフトバンクが4勝1敗1分けで広島を破り、2年連続日本一

 「今年の日本シリーズは盛り上がった? 西のチーム同士だったから、関東は盛り上がらなかっただろ。評論をしていても、1つも面白くなかった。ハラハラ、ドキドキする場面がなかった。何でだ?」

 --クライマックスシリーズ(CS)ができて、日本シリーズの価値が薄れた気もする

 「CSって何だ、あれ!? あんなもん、なんでやるんだ。ソフトバンクのようにペナントレース2位で、あんなものが日本一といえるのか? (レギュラーシーズンの)143試合はどうなるんだ」

 --2月の宮崎キャンプ中に対談した甲斐が、守備だけで日本シリーズMVPを取った

 「そんなことは初めてだろうな。MVPを選ぶ人の目が、そういうところにいったというのは、うれしいことだ。捕手にはファインプレーがない。“見えないファインプレー”しかないから」

 --「甲斐キャノン」の異名を取る鉄砲肩で、6回走られて全て刺した

 「いい肩をしているね。肩が強い捕手はいままでもたくさんいた。われわれの時代だと、巨人の藤尾茂さん。近鉄の梨田(昌孝、前楽天監督)も強かったが、甲斐は足の運びがいい。一歩目のステップがいいから、モーションが小さくなり、コントロールもいい。大したもんだ」

 --ヤクルト時代の教え子の古田敦也さんと比べたらどうか

 「古田もよかったから、優劣つけがたい。古田は肩もよかったが、キャッチングとフットワークがよかったから、盗塁を刺すことができた」

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