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【元巨人 クロマティが斬る】殿堂入りは確実…イチローがメジャーにもたらしたもの (1/2ページ)

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 マリナーズのイチロー外野手(45)が将来、メジャーの殿堂に入るのは確実だ。イチローのMLB(米大リーグ)への貢献は目を見張るものがある。パワーがなくても成功できること、俊足と選球眼のよさだけでスーパースターになれると証明した。

 年間200安打以上10度は、あのピート・ローズとイチローだけ。年間最多安打記録(262本)を樹立し、メジャーだけで通算3000安打を突破。日米通算で4000安打を超えた。メジャーで首位打者2回、MVP1回。

 日本で初めてフル出場し首位打者に輝いた1994年から、メジャーで戦える能力を備えていた。技術があり、野球に対する独特の姿勢を示した。グラウンド外ではだぶだぶのバギーパンツを履き、ラップミュージックを聴いた。「俺は他とは違う。日本よりも大きな存在だ」と誇示するかのようだった。

 イチローがメジャーで成功できたのは、メジャーにアジャスト(適応)できたからだ。日本では右足をあげる“振り子打法”だったが、これをやめた。日本なら投手の球にスピードがなく、振り子でも対応できたが、マリナーズに移籍すると封印。メジャーの剛速球に反応できるようにした。

 同時にゴロを転がす打法に変えた。日本では鋭いライナーを飛ばす選手だったが、メジャーでは抜群の俊足を生かし、内野にゴロが転がればセーフになった。

 イチローがMLBにもたらしたものは非常に多い。試合前のストレッチと準備運動もその1つだ。アメリカ人にとっては過去に見たことのないものだった。シアトルにやってきた相手球団の選手は、イチローの一連の動きにくぎ付けになった。オン・デッキ(ネクスト・バッターズ・サークル)での、屈伸運動をまじえたイチローのルーティンもメジャーリーガーには目新しかった。

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