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巨人・内海の西武移籍で波紋… 問題だらけの「人的補償」を選手会は放置するのか (1/2ページ)

 巨人は20日、FA補強した炭谷銀仁朗捕手(31)の人的補償として、内海哲也投手(36)が西武へ移籍すると発表した。生え抜きの功労者の流失は日本のFA史上、最大級の波紋を呼んでいる。重すぎる十字架を背負わされた炭谷が会長を務める労働組合・日本プロ野球選手会は、こんな罪作りなFA制度を放置してよいのか。

 「日本一のファンに支えられた巨人での15年間は最高の思い出。最高のチームで最多勝のタイトルを獲得したり、選手会長を務めたりしてきたことは野球人として誇り。新しいチームでも気持ちを新たに頑張ります」

 内海は球団を通してコメントし、G党に別れを告げた。祖父もプレーした巨人入りを熱望し、高校3年時のドラフトでは1位指名のオリックス入団を拒否。社会人を経由し3年後に逆指名で念願をかなえた生粋のG戦士だが、巨人一筋でプロ生活を全うできなかった。

 石井球団社長兼編成本部長も「長年にわたってエースを務め、同僚選手たちの精神的な柱でもあった。移籍は大変残念。いつの日か、再び戻ってきてくれることを期待しています」と球団を通してコメント。そこまで大切な選手なら、補償の対象にならないようにプロテクトしてほしいというのが、ファンの総意だろう。球団公式ツイッターは「内海の居ない優勝なんていらない」「涙が止まらない」といった悲痛な声であふれている。

 元巨人ヘッドコーチで夕刊フジ評論家の須藤豊氏は「一生懸命やってきた選手でも、力がなくなれば『出ていきなさい』という球団だと思われるのは、どんな言い訳をしても避けられない」と巨人のイメージ低下を懸念。内海には「3位のチームから優勝チームへの移籍は栄転と考え、チャンスだと思っていくしかない」とエールを送る。

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