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内海に続き長野が“実質クビ” 外様に特権、生え抜きを軽視…巨人・原監督「全権体制」の波紋 須藤豊氏「ていのいいクビ切りだ」 (2/3ページ)

 プロテクトリストのたたき台をつくった当事者だが、「ショックです。全体のバランスを見てプロテクトしたが、(広島は)若い選手が育っているから、まさかという感じ」と声を震わせた。

 山口オーナーも「長野選手はドラフトで他の球団から指名され、2回拒否して入ってくれた紛れもないチームの看板。内海選手もドラフトで他球団の指名を1回断って来てくれた、屋台骨を支えた選手。2人を失ったのは非常に痛いし残念」。一方で「私はプロテクトリストに直接関与しているわけではない。詳しく聞いていないが、非常に難しいところ。ルールだから仕方がない」とした。

 2人とも他人事のような口ぶり。実際に今回の意思決定者ではない。明確な肩書こそないが、権能を有するのは原監督ただ1人だ。山口オーナーは今秋、一度は追い出した指揮官を呼び戻す交換条件として、編成トップのGM職を廃した上、チームづくりの全権を託した。

 昨年12月に石井球団社長が編成本部長兼務となり、組織図上は編成トップに置かれたが、編成面への発言権はなく、あくまで責任だけを負うという奇妙な権力構造となっている。

 その石井社長は球団を通じ「チームの変革の時期とはいえ、内海選手に続き、チームの顔として活躍してくれた長野選手を送り出すのは、断腸の思い」とコメント。立て続けのショッキングな流出劇に、G党の怒りや嘆きが渦巻いている。

 プロテクトリストに最終的なゴーサインを出した全権監督から、2人が覇権奪回に不可欠なピースと見なされなかったのは事実。外国人と新入団を除く支配下選手47人から28人まで守れたにもかかわらず、漏れた側の19人に仕分けされた。

 「ていのいいクビ切りですよ、これは」。そう断じるのは、元巨人ヘッドコーチで夕刊フジ評論家の須藤豊氏だ。

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