記事詳細

巨人・原監督、広島・緒方監督に“上から目線”「私が監督の時は大したことなかった」 (3/3ページ)

 指揮官としてのキャリアで、緒方監督に気後れするところは何らない。背景にあるのは名門の強烈なプライド。そして選手時代から対戦を繰り返して培われた「広島、何する者ぞ」と格下認定するマウンティングだ。

 今オフの丸獲りの理由を「ジャイアンツは素晴らしいと思った選手に、しっかり手を挙げる。そういうものが野球界の発展につながると思う」と使命感で説明。自ら出馬した丸との交渉でも下手に出ることはなく、「まだ半分も終わっていない野球人生。新たな世界で自分を高める後押しをする」と口説いた。重圧の強い人気球団で活躍してこそ、一流の野球人に成長できるという論法だ。

 丸の優勝経験が巨人にもたらすプラス効果を問われても、「ジャイアンツの選手もたくさん持っている」と反論。自軍の歴戦の猛者たちへの敬意を忘れなかった。こうした姿勢を見ていると、4年も優勝から遠ざかった球団が、V3の強豪から2年連続MVPの選手に来てもらった構図を忘れそうになる。

 広島はこの3年間、ライバルを寄せ付けない強さを誇り、巨人はまともに優勝争いすらさせてもらえなかった。だが、強敵を前にしても、過剰な敬意や卑屈な姿勢は自軍のプラスにならないことを、原監督はよく知っている。09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を率い、メジャーのスター揃いの米国や、アマ最強軍団キューバを破った世界一の実績が、何よりの説得力となる。

 その広島とは開幕戦でいきなり激突。相手ベンチに戻ってきた原監督の姿を見て、緒方監督はほんの数年前まで抱いていた恐怖感がぶり返すかもしれない。一方、いかに若大将が威勢よく笛を吹けど、グラウンドで実際に戦うG戦士たちが踊らず、という事態もあり得る。赤ヘル軍団の猛威にボロボロにされた、常勝軍団の誇りと自信を呼び起こす“再洗脳”が、指揮官にとって手始めの大仕事といえそうだ。

関連ニュース