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全豪オープン“ナオミ節”からみた精神の成長 ピンチに「この瞬間を楽しもう」 

 テニスの全豪オープン女子シングルスで初のベスト4に入った大坂なおみ(21)。四大大会2勝目、世界ランク1位も目の前だ。24日は、準決勝で第7シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦。今大会では技術、体力だけでなく、精神面の成長も高く評価されている。英語の“ナオミ節”でその経過をたどってみると-。(阿部耕三)

 ■大反省の日

 「ある意味、この経験は優勝するよりよかったかもしれない。このどうしようもない状態から何をすべきかを考えるきっかけになった。とてもいい教訓だった」

 今大会の前哨戦、1月5日のブリスベン国際、女子シングルス準決勝。第2シードだった大坂は世界27位のレシア・ツレンコ(ウクライナ)にいいところなく敗れた。

 感情を抑えきれない場面があったが、これを試合後に反省。自身への期待値を高めすぎていたことに気づき、「子供じみた態度をとったことが恥ずかしい」とし、全豪に生かすことを決意した。

 ■全豪のターニングポイント

 「私は今、グランドスラムで戦っているのよ。素晴らしい相手とプレーしている。悲しいなんて思っちゃいけない。この瞬間を楽しもう。全てのボールに持てる全てのエネルギーを注ごう」

 今大会に入ってからも何度もピンチがあり、感情は揺れた。特に3回戦で対戦した技巧派、第28シードの謝淑薇(33)にはドロップショットやスライスで苦しめられ、顔を曇らす場面もあった。1セットを取られ、第2セットも2-4とリードされて、こう考えて気分を切り替えたという。逆転勝ちした後、「ターニング・ポイントだった」と振り返っている。

 ■ジョーク好き

 「彼(主審)はナオミ、大丈夫か? と聞いているようだった。本当は大丈夫だったんだけど、もし私が『ノー』といったら、どんな反応をするか、見たかったの」

 謝との試合でボールを追いかけて転倒した際、主審から「大丈夫か?」と声をかけられた場面。大坂は即座に「NO」(ダメだわ)と答え、すくっと立ち上がって観客を笑わせた。ジョークが好きなのはよく知られているが、今大会でも試合中にたびたび笑顔を見せる余裕が見られる。

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