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【江尻良文の快説・怪説】松坂問題で「12球団一」を再認識! 選手にもファンにもやさしいソフトバンクのキャンプ

 中日・松坂大輔投手が沖縄・北谷キャンプでファンと接触した際に右肩を痛め波紋を広げているが、そこでクローズアップされるのが、「12球団一」と評判が高いソフトバンクのキャンプだ。

 王貞治球団会長のダイエー(現ソフトバンク)監督時代に始まった宮崎・生目の杜キャンプ。王監督招へいを主導した根本陸夫氏(享年72=元ダイエー球団専務、球団社長)が、自らキャンプ地の設計に携わったことから、“最後の根本遺産”と呼ばれる。広島、西武、ダイエーなどで監督を歴任し、現場を熟知した根本氏ならではの使い勝手の良さがある。

 本球場で1軍、隣接のサブグラウンドで2軍が練習できるだけではない。ブルペン、室内練習場なども至近距離にあり、さらに徒歩で選手が移動する際のガードも万全。三角コーン、バーなどで選手用の通路とファンの居場所を明確に分け、要所には警備員を配置している。

 目の前を選手が移動する姿を頻繁に見られるから、ファンも我先にと群がることなく、整然と見守り声援を送る。

 一昨年まで3年間ソフトバンクに在籍し、1軍登板がわずか1試合に終わった松坂も、キャンプでの人気は抜群だったが、混乱はなかった。

 また、王会長が監督時代から率先垂範して練習終了後にファンに整列してもらい、列が尽きるまでサインをしているから、ナインもファンサービスを欠かさない。

 選手にも、ファンにもやさしいキャンプ。ソフトバンクの強さの理由のひとつでもあるだろう。(江尻良文)

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