記事詳細

【神谷光男 スポーツ随想】元大関・照ノ富士「序二段」まで落ちても引退しないワケ 年寄名跡取得へ帰化申請中 (1/2ページ)

 新番付が発表されるたびに、「あの人はいま?」風に思い出されるのが照ノ富士(27)だ。

 大関在位14場所。一時は「横綱に最も近い大関」と期待されながら、平成29年秋場所限りで陥落すると、番付は急降下。春場所ではついに序二段(西48枚目)まで番付を落とした。

 十両に転落した元大関は照ノ富士が4人目だった。このうち把瑠都は土俵に上がらずに引退しており、実際に相撲をとったのは大受、雅山に次いで3人目だったが、昨年夏場所が6勝9敗、同名古屋場所が0勝9敗6休で下降は止まらない。

 大正14年に日本相撲協会が発足して以来、元大関が幕下まで落ちた例などなかった。照ノ富士が初めてで、幕下から三段目、さらに序二段と元大関としての最低地位を更新し続けてきた。

 大関陥落の原因にもなった両膝の故障に加え、糖尿病にも苦しんでいる。幕下転落後は4場所連続全休で、春場所も出場するかどうか未定という。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「出るつもりで大阪にきている。(昨年手術した両膝は)よくなってきた」と復帰をにおわしているが、まだ体もできていないような序二段の若い力士と元大関が対戦したらどんな相撲になるのか。

 出る、出ないは師弟で決めること。本人が「土俵にあがりたい」というなら尊重するしかないだろう。

関連ニュース