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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「贈る言葉」》初心に戻って、白球を追う

 プロ野球は3月29日にセ・パ両リーグで同時に開幕を迎える。取材をしていると選手たちの表情が、より引き締まっているように見える。

 2月の春季キャンプ中に、投手から外野手に異例の転向をした選手がいる。日本ハム・白村明弘外野手(27)だ。一般的に投手から野手へのコンバートはオフ期間中に通達されることが多い。キャンプ中の紅白戦に登板した2日後に栗山監督らに呼び出され、野手転向を打診された。ピッチャーに未練もあったが、自身の将来を考えてくれた指揮官の思いに、その場で即決した。

 プロ6年目での転向。残された時間は長くはないだろう。早速、室内練習場でのティー打撃から始まり、2軍キャンプの最終日には屋外フリー打撃を行った。3月上旬の教育リーグで初実戦に臨み、3月19日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(鎌ケ谷)では公式戦初安打となる右前打をマークした。

 2014年ドラフト6位で入団。慶応高時代にはエースとして甲子園に出場し、慶大時代には六大学リーグで12勝を挙げた。プロ入り後は、最速150キロを超える直球を武器に1年目から1軍デビュー。抑え候補として期待されていたが、ここ数年は伸び悩んでいた。天然キャラの明るい性格の白村だが、相当な覚悟で決めたことだろう。

 「野手1年目。入団したときのような気持ちでうまくなりたい」。プロ入団時、「野球1つを頑張っていきたい。外部と連絡を取らずに集中したい」と愛用のスマートフォンをガラケーに変えた。修行の1年にすると臨んだルーキーイヤーと同じ気持ちで、白球を追っている。(A)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。3月のお題は「贈る言葉」です。