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小林陵侑また快挙! W杯ジャンプ男子史上4人目のシーズン12勝

 王者の貫禄を示した。ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は14日(日本時間15日)、ノルウェーのトロンヘイムで個人第25戦(ヒルサイズ=HS138メートル)が行われ、既に今シーズン、日本勢初の個人総合優勝を決めている小林陵侑(22)=土屋ホーム=が合計298・4点で今季、通算とも12勝目。W杯ジャンプ男子のシーズン12勝は史上4人目の快挙だ。

 1回目に出場選手の中でただ一人ヒルサイズを超える141メートルを飛んで首位に立ち、2回目も最長不倒の141・5メートルをマークし完勝。「ほっとした。久しぶりにいいジャンプを2本そろえられたんで」と会心の笑みを浮かべた。

 W杯ジャンプ男子のシーズン最多勝記録は、2015-16年シーズンにP・プレブツ(スロベニア)がマークした15勝。次いで、W杯男子最多の通算53勝を誇るシュリーレンツァウアー(オーストリア)が08-09年に挙げた13勝。04-05年のアホネン(フィンランド)と3番目に並んだ小林陵は、残り3戦で最多記録を射程圏内にとらえた。

 この日、小林陵が2回目を飛ぶ前に暫定首位だったのは、当地トロンヘイムを本拠地とする30歳のスティエルネン。観客の大多数はこの試合限りで引退する地元のスターが有終の美を飾ることを期待し、スタート位置についていた小林陵は歓声が「めっちゃめちゃ聞こえた」という。そんなアウェーの雰囲気をものともせず、「引退する選手に負けたくない」との思いを胸に勝ち切った。