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【怪物の名産地 岩手の謎】雄星の出現で“野球弱小県”が激変! (1/2ページ)

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 「菊池雄星君が花巻東高のエースとして甲子園で活躍したときから、岩手の野球は間違いなく変わったんです」

 岩手県高野連の前理事長で現・水沢高野球部監督の佐々木明志氏(55)はそう断言する。

 2009年。菊池雄星投手(27)擁する花巻東は春のセンバツで、岩手県勢として春夏を通じて初めて決勝に駒を進め、夏にもベスト4進出を果たした。その影響はとてつもなく大きかったという。

 その前年までの10年間で、岩手代表校が春夏の甲子園で挙げた白星は2002年夏の1つだけだった。「はっきり言って、岩手は高校野球の後進県でした。雄星君の出現はその状況を一変させました」

 1年生のときから花巻東のエースとして他校の前に立ちはだかった菊池の存在は、岩手の高校野球のレベルを伸ばすことに貢献した。

 「大谷君のときもそうですが、全国区の投手が出てきたとき、県のレベルは大きく引き上げられます。彼のような好投手を打つためにどうするか、彼らのような投手になるにはどんなトレーニングをすればいいのかに知恵を絞り、それが他の高校にだんだんと広がっていくんですね」

 剛腕を擁する花巻東を打ち崩すため、好敵手の盛岡大付高は打力の向上に練習の大半を費やし、他校はこの圧倒的な打力を抑えるための工夫を重ねた。このしのぎ合いが県のレベルを押し上げたとみる。

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