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【山崎武司 メッタ斬り 生涯ジャイアン】中日・高橋周平、8年目で“打撃開眼” 寝ていたバットが…立った!!

 僕が現役時代からそのセンスの良さに目を見張らされ、ずっとかわいがってきた中日・高橋周平内野手(25)が8年目にしてブレークしようとしています。18日現在、セ・リーグトップの打率・324をマーク。開幕当初は不振でしたが、5月に日本タイ記録の月間8度の猛打賞を記録。6月も好調を維持しています。

 周平は昨季後半から、バットを寝かせヘッドをキャッチャー方向へ向けて構えていました。バットをボールに対し最短距離で出したかったようですが、これでは飛距離は出ません。両リーグを通じ最多の23本の二塁打を放っていることからもわかるように、長打力も周平の魅力のひとつ。不振にあえいでいた今年4月に、僕からアドバイスをしたこともありましたが、周平自身が「ヘッドを投手方向へ向けると、しっくりこない」というので、そのままになっていました。

 いま周平の構えをみると、ヘッドは投手方向とはいわないまでも、上を向いていて、バットを立てて構えています。僕は思わず「おれが勧めていたのは、そういうことなんだけどな…」とつぶやいてしまいました。

 その点について本人とはまだ話せていませんが、バッターというものは毎日試行錯誤を繰り返していて、無意識のうちに理想的な構えになっていることもあります。

 あとは、いい打ち方をいかに定着させるか。それには無意識ではなく、理論的に自分の打ち方をとらえ、再現性を高めることが必要です。

 周平が真の一流になれるかどうかの正念場はこれから。一方で、打撃タイトルを獲得するチャンスはそう何度も訪れるものではないので、「首位打者を取る」という強い意識を持って臨んでほしいと思います。

 ■山崎武司(やまさき・たけし) 1968年11月7日、愛知県生まれ。愛工大名電高からドラフト2位で中日入り。以後オリックス、楽天、再び中日と渡り歩き2013年限りで引退。中日時代の96年に本塁打王、楽天時代の07年には本塁打・打点の2冠王に輝いた。27年間で通算1834安打、403本塁打、1205打点。後輩の面倒見のいい親分肌で、愛称はジャイアン。

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