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【田代学 ダッグアウトの裏側】マー君は大歓迎!?“日本投手キラー”がヤ軍入り 最多本塁打浴びたエンカーナシオン

 米大リーグ、ヤンキースが15日(日本時間16日)、マリナーズから一塁手兼DHのエドウィン・エンカーナシオン(36)をトレードで獲得した。通算401本塁打を誇る右のスラッガーで、今季21本塁打はア・リーグ1位(17日現在)。

 「勝利のためにプレーしてきたから、このユニホームを着られて光栄」。ア・リーグ西地区最下位から同東地区首位への移籍に大喜びだ。

 筆者にとってエンカーナシオンは「日本投手キラー」のイメージが強い。何度か「日本の右投手に強い理由」を尋ねたが、「みんないい投手。たまたまだよ」といつもとぼけられた。

 「ベースボール・リファレンス」によると、黒田博樹から4発、同僚になった田中将大から3発を放っている。両投手にとって最多の本塁打を浴びた打者の1人だった。

 複数の本塁打を許した打者が通算17人しかいないカブスのダルビッシュ有からも2本塁打。レッドソックス時代の田沢純一(カブス)やマリナーズ時代の岩隈久志(巨人)も被弾している。

 マー君にとっては心強い援軍だ。通算27打数12安打(打率・444)と苦手な打者との対戦がなくなる上、エンカーナシオンはヤンキースタジアムでの通算69試合で18本塁打。敵地では2番目の数字を記録している。

 ヤ軍は中軸のスタントンとジャッジが負傷者リスト(IL)から復帰予定。DHにエンカーナシオンが入るため、ガードナーが控えに回る予定だという。いずれにせよ、超強力な打線になることは間違いない。

 レイズと首位争いを繰り広げているヤ軍の補強ポイントは投手陣。来月31日のトレード期限までに再び動きがあるはずだ。

 ■田代 学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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