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【西本忠成 トラとら虎】阪神・高山「ポスト福留」へ大仕掛け 球団OB「環境が復活を後押しした」

 阪神の高山俊外野手(26)が「ポスト福留」の最有力者として浮上してきた。先の交流戦では、故障の福留に代わり全18試合に先発出場。打率・278と及第点の成績を残した。

 球団OBは「福留の勝負強い打撃は捨てがたいが、前回の右ふくらはぎに続き、今度は左ふくらはぎを痛め、29日からのリーグ戦再開に間に合わない。それでも高山が本来の打撃を取り戻してきたから、チームの攻撃力はそれほど落ちない」と評価。

 2016年、打率・275をマークし新人王。近い将来の主軸と期待されたが、翌年から成績が下降線をたどったのは、当時の金本監督が長打を求めすぎたのが一因といわれる。2年目は打率・250。3年目は打撃フォームに迷い、わずか45試合の出場で・172。

 4年目の今季、オフから「体制も変わり、やる自信はある」といってはばからなかった。「矢野監督なら自分の打撃論を尊重してくれるという思いがあった。元々バットコントロールの良さが持ち味で、伸び伸びやれる環境が復活を後押しした」と先のOBは見る。

 5月29日の巨人戦(甲子園)で延長12回に代打サヨナラ満塁本塁打を放ち、先発出場のチャンスをつかんだ。打席ごとにコースや狙い球を絞ることで安打を重ね、交流戦前から打率を1割以上もアップさせた。

 もちろん、左翼の定位置は安泰ではない。福留が復帰すれば、また控えに回る可能性が高い。要はリーグ戦再開後も結果をどこまで残せるか。引退の2文字がちらつく福留と、好勝負を挑める段階まできたのは確かである。(スポーツライター・西本忠成)

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