記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】阪神・藤川球児“臨時ストッパー”の心境「お客さんに喜んでもらえる試合ができれば」

 阪神の藤川球児投手(39)が“古巣”のストッパーで奮闘している。不調で2軍落ちしたドリスに代わり、2日までに3セーブを稼いだ。かつてのセーブ王の顔と豊富な経験が緊迫した場面で生きている。

 お鉢が回ってきたのは7月26日の巨人戦。前日にソラーテの1軍昇格が決まり、外国人枠の関係で安定感を欠くドリスが外れた。

 矢野監督は迷ったというが、藤川の実績が決め手になった。

 球威の衰えは否めない。務めは1イニングでも簡単に片づけるのは容易ではない。巨人戦2試合では無死二塁、2死満塁とそれぞれピンチを招き、3セーブ目を挙げた今月1日の中日戦でもタイムリーを浴び1点差に迫られた。

 「疲れもあって調子は良くないが、試合を壊さないテクニックはさすが。結果的に逃げ切ればいいと割り切っている。無理な力勝負は避け、状況を見ながら投げているから、周囲が思うほど藤川にはとってピンチではない」と球団OB。

 ドリスの1軍復帰日は未定。首脳陣は2軍戦の投球内容で判断するとの方針を示しており、長期ロードの前半は藤川に託すことになる。

 名球会入りの日米通算250セーブまで残り20に迫っているが、「全く興味はないです」とそっけない。「お客さんに喜んでもらえる試合ができればそれで満足」と、臨時のストッパー役は達観している。(スポーツライター・西本忠成)

関連ニュース