記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】矢野監督がAクラス入り諦めない本当の理由 歴代監督の“1年目のジンクス”打破なるか

 阪神の矢野耀大監督(50)は3位のDeNAに4・5ゲーム差(16日現在)をつけられているが、Aクラス入りに執念を燃やしている。

 背景に歴代監督のジンクスがある。1985年、吉田義男監督が就任1年目に優勝を果たして以降、昨年まで10人が監督を受け継いだが、全員が1年目はBクラスに終わっているからだ。

 88年村山実6位、90年中村勝広6位、96年藤田平6位、97年吉田義男5位、99年野村克也6位、2002年星野仙一4位、04年岡田彰布4位、09年真弓明信4位、12年和田豊5位、16年金本知憲4位。星野監督時代までは戦力不足で同情の余地はあるが、以後は戦力がありながら誰もが期待を裏切った。

 「理由は初采配の戸惑いや戦力を十分把握できなかったこと。その証拠に2年目はみんな順位を上げた。矢野監督が初陣のハンディを克服して前年の最下位からAクラス入りに成功すれば、評価が高まるのはいうまでもない」と球団幹部は断言する。

 後半戦に入り思い切った打開策を講じてきたのもAクラスへの執着だ。安定感のないドリスに代わり藤川をストッパーに配置転換。我慢して4番に据えてきた大山を106試合目にして外している。目下、藤川は5セーブ。負担の軽くなった大山は5、6番で逆転サヨナラ弾や決勝打といった活躍を見せている。

 既に藤原オーナーは最終的な結果に関わらず矢野監督の来季続投を明言しているが、指揮官はこれに一切反応せず、ひたすらAクラス入りを目指す。晴れて達成すればジンクス打破の快挙になる。(スポーツライター・西本忠成)

関連ニュース