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【西本忠成 トラとら虎】来季不安だらけの「大山・4番」 生え抜きにこだわる阪神・矢野監督

 阪神は懸案の4番問題を解決できないままシーズンを終える。矢野監督は開幕から3年目の大山悠輔内野手(24)を抜擢するも期待はずれ。我慢の起用も106試合目で限界に達し、以後はジェフリー・マルテ内野手(28)を据えているが、こちらも起爆剤にはならなかった。

 27日現在、大山=打率・258、13本塁打。マルテ=打率・284、12本塁打。両者に共通するのはチームが一番望む本塁打が少ないところ。球団関係者は「どちらかが30本打っていたら、Aクラス入りはとっくに決まっていた。巨人やDeNAと比べ、打線の軸が弱いのが致命的」と嘆く。

 難問はシーズンオフに引き継がれる。大山に飛躍のメドが立てばいうことなしだが、不安は尽きない。仮にマルテが残留しても一発をアテにできないのははっきりしている。他に4番候補は見当たらず、来季も大山か外国人の構図だろう。

 「矢野監督は生え抜きの4番へのこだわりが強く、大山で押すのではないか。それなら大山には打席でもっと頭を使えといいたい。体が開く、ボールを迎えにいくといった欠点をカバーするには配球の読みが不可欠。うまく狙い球を絞れば一発はかなり増える」と球団OBは忠告する。

 大山への保険として新外国人獲得の手もあるが、失敗続きでフロントへの信用は地に落ちている。球団内部でも人事の刷新を望む声は多い。(スポーツライター・西本忠成)

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