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ラグビー名物「魔法のやかん」どこへ? 実は…脳振とうの選手に「水かける」は危険な行為 (1/2ページ)

 1次リーグ突破へ28日、アイルランドとの大一番を迎えるラグビー日本代表。開幕から1週間を過ぎ、日本各地も大盛り上がりだが、そう言えば、名物とも言える、あの“シーン”をさっぱり見かけない。やかんで水をかけられた選手が起き上がってプレーを再開する光景だ。ファンから「魔法のやかん」とも呼ばれるあれはどこにいった?

 21日夜、東京都新宿区のバー「クラフトビールタップ新宿東口店」。アイルランド人らのグループがW杯の試合をテレビ観戦しながら、やかんから注がれたビールを豪快に飲み干していた。

 同店運営会社によると、大会を盛り上げるため考案された特別メニュー「魔法のヤカンビール」(2リットル、税抜き3480円)で、秋葉原駅前店と渋谷店でも提供しており、好評という。

 アイルランド人の大工、カハル・マーフィーさん(45)は「ティーポットで飲むビールも最高だね」と満足げ。「ウオーター、ウェイクアップ」。つたない英語でやかんとラグビーについて説明すると、母国でも似たシーンを見たことがあるためか、すぐに手をたたいて納得した様子だった。

 だが、日本ラグビー協会メディカル委員の外山幸正医師は、脳振とう疑いの選手へ水をかける行為は医学的な根拠がなく、「ほおをはたいて起こすのと同じく、刺激を与えているだけ」と解説する。

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