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平尾誠二さんと岡田武史氏の“幻のタッグ” 協会幹部「岡田が会長になったら平尾を参謀役に」 日本サッカー協会会長&参謀構想

 ラグビーW杯で日本(世界ランキング7位)は20日に南アフリカ(同5位)と準々決勝(20日、東京・味の素スタジアム)を戦う。同日は“ミスターラグビー”の異名を取り2016年に胆管細胞がんで亡くなった平尾誠二さん(享年53)の命日でもある。

 ラグビー日本代表の“W杯8強入り”に、先を越されたかたちになったのが日本サッカー界だが、実はこんな秘話がある。日本サッカー協会が平尾さんを協会幹部候補としてリストアップしていたというのだ。

 平尾さんは2008年7月、日本サッカー協会の理事として“入閣”したことがある。当時会長だった犬飼基昭氏(77)が、試合中にすぐ倒れて痛がるサッカー日本代表の歯がゆい姿を見て、「ぜひ強化してほしい」と畑違いの平尾さんに白羽の矢を立てたのだ。

 1期2年の任期を全うしたが、サッカー界で平尾さんと最もウマがあったのは、日本代表を2度W杯に導いた、現FC今治オーナー、岡田武史氏(63)だ。

 2人は「W杯で全敗した監督同士」と自虐的なジョークを飛ばし合いながら情報交換。岡田氏はJ2(当時)札幌の監督を務めていた頃、平尾さんが指揮をとるラグビーの試合を訪れ、隣に座って何度も観戦した。

 岡田氏は2度目の代表監督に就任すると、平尾さんの恩師・山口良治氏(元伏見工業ラグビー監督)の師匠である元ラグビー日本代表監督、故大西鐵之祐氏の戦術スローガン「接近 展開 連続」を引用。下馬評が低かったW杯南アフリカ大会でベスト16に導いた。

 W杯南ア大会後、「岡田が会長になったら、平尾を参謀役に付けたい」と話す日本サッカー協会幹部もいた。

 現日本サッカー協会・田嶋幸三会長(61)も「平尾さんには生前大変お世話になった。平尾ジャパンの合宿所におじゃましたことがある」。

 平尾さんの思いが日本の背中を押す。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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