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【西本忠成 トラとら虎】吉か凶か…阪神の来季スタッフ、強まる「ドラ色」

 阪神の来季のコーチングスタッフは中日色が一段と強まる。今季の矢野監督、清水ヘッドコーチ、筒井外野守備走塁コーチ(いずれも中日OB)に加え、打撃コーチに元中日外野手の井上一樹氏が就任。さらに31日から始まる秋季キャンプで中日OBの山本昌氏が臨時コーチを務めるなど、竜の勢力図がジワジワと広がっている。

 この事態に阪神一筋のOBは苦々しい顔でこう漏らす。「まるで阪神ドラゴンズやないの。OBの1人として寂しい。まあ、それでも強くなればいうことないが、仲良しグループを形成して変な派閥ができないか心配や」

 先の顔ぶれに共通するのは、選手時代に同じ釜の飯を食ったこと。お互い野球観も気心も知っている。阪神の選手時代に阪神OBと人脈を築けなかった矢野監督にすれば、昔の友と組むのが一番安心なのかもしれない。昨秋、監督に就任した際、真っ先に清水ヘッドコーチを招いた裏にもそんな経緯がある。

 「球団幹部も今回の偏ったコーチ編成は気にしている。しかし、今年Aクラス入りで矢野の意向にノーと言えなくなった。このあたりは落合が中日の監督時代にOBを排除したのと似ている。結果さえ出せば監督の意のままに動かせる典型」とも先のOBは見る。

 露骨なまでの中日勢の進出で阪神OBとの溝が深まるのは必至だが、勝てば官軍、負ければ賊軍。結果次第では、新内閣にも崩壊の危機が押し寄せる。(スポーツライター・西本忠成)

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