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【江尻良文の快説・怪説】ソフトバンク3年連続日本一でも満足せず 平石楽天前監督招聘の狙いは“苦手”克服

 2年連続リーグ2位からの下克上日本一、球団史上初の3年連続日本一のソフトバンクが興味津々のヘッドハンティングの動きだ。昨季最下位の楽天を3位に押し上げながら、1年で解任された前楽天監督の平石洋介氏(39)を招聘。その遠謀深慮とは-。

 孫オーナーの至上命令「今季はV奪回して、3年連続日本一達成」こそ実現しなかったが、ONシリーズ以来19年ぶりの巨人との日本シリーズは4戦全勝で雪辱。王球団会長も「完璧な形だった。言うことはないね」とスマイル全開だった。

 だが「V9巨人超え」という究極の目標を掲げる孫オーナーと、全権を委譲されている王会長の最強タッグは、満足することなく動く。工藤監督は続投で新たに2年契約。さらに1軍打撃コーチなどの重要ポストで、間髪入れずに平石氏をヘッドハンティングする。

 球界OBたちが「最下位のチームを3位にしてクライマックスシリーズ(CS)に出場した監督を、1年で解任するなんて信じられない暴挙だ。楽天は何を考えているんだ」と憤慨する前代未聞の珍人事。ソフトバンクは実績ある平石氏を招請し、苦手克服に生かす。

 今季は最大8・5ゲーム差をつけながら、西武に大逆転連覇を許した。その元凶はロッテに8勝17敗、借金9と惨敗したことだ。平石楽天もロッテに負け越しはしたが、10勝13敗2分にとどめた。さらに西武には14勝11敗と勝ち越し。平石氏が持つ新たな分析能力と視線が加われば、来季こそV奪回しての4年連続日本一が期待できるだろう。ソフトバンクの本気度と、12球団1強のすごみを感じさせられる。(江尻良文)

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