【金谷多一郎 アマチュアの?を解決】飛ばしの「うたい文句」にだまされるな! スピン量重視のセッティングが大切
飛距離性能を追求し続けているドライバーも数々の規制で画期的なものが出現していない中で、今こそ、それよりも下の番手構成で大きな変革が起きていることをしっかりと理解してセッティングすることが良いスコアメークのコツです。
世には「ぶっ飛び系」なる言葉で表現されたFWやアイアンが続々と登場していますが、これらを有効に使いこなすためには、それぞれの目的を明確に意識したセッティングが重要になってきます。
その目的は2つあり、1つは単純に飛距離だけを求めるもの、もう1つは思い通りの場所に運ぶものをということです。
FWの3番、5番に関しては、昨今のドライバーの飛距離性能との差を埋めるために、とにかく飛ぶための開発は必然で第1の目的にあたりますが、そのコンセプトをそのまま引き継ぐ飛び系アイアンが市場をにぎわしているのはどうかと思っています。
なぜなら、アイアンにおいても飛距離を得るためにできるだけ高打ち出し低スピンを求めているために、グリーンに落ちてからいかに思い通りの場所に止めるかという第2の目的がないがしろにされているからです。
グリーンの状態にもよりますが、グリーンにキャリーさせて思い通りに止めるためには最低でも6000回転ぐらいのスピン量は必要です。
いくら7番アイアンで200ヤード近く飛ばせるといっても4000回転前後のスピン量ではグリーン上に上手く止めることはできないからです。
つまり、思い通りの場所にボールを運んで良いスコアメークをするためにはスピン量重視のセッティングが大切になるということなのです。