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【江尻良文の快説・怪説】親会社が“真っ赤っか”のソフトバンク、「金満」から「育成」シフト済みで影響なし

 ソフトバンクグループ(SBG)が中間決算で15年ぶりの営業赤字155億円と発表し、大騒ぎになっている。孫正義会長兼社長は「決算内容はぼろぼろだ。真っ赤っかの大赤字」と発言。球団への悪影響が心配されるが、すでに「金満」から「育成」へ変貌を遂げている。

 エース・千賀と強肩“甲斐キャノン”こと甲斐捕手のバッテリーは、いずれも育成選手出身。

 さらに6日に台湾で行われた国際大会「プレミア12」の侍ジャパン対プエルトリコ戦では、入団2年目のアンダースロー高橋礼が先発して6回1死までパーフェクトに抑え、結局6回1安打無失点で勝利投手。“世界のサブマリン”誕生とたたえられている。専大からドラフト2位でソフトバンクに入団し、2年目の今季23試合に登板して12勝6敗、防御率3.34。パ・リーグ新人王の最有力候補である。

 王貞治球団会長の予告通りの結果とも言える。昨オフ、ソフトバンクはFAでオリックス・西投手、西武・浅村内野手のダブル獲得に乗り出したものの、西は阪神、浅村も楽天にさらわれた。が、王会長は平然とこう言い切った。

 「2人が来なかったことは、若い選手たちにとって絶好のチャンスと思えばいいんだから」

 確かに、西がソフトバンク入りしていれば、ローテーション入り間違いなし。“世界のサブマリン”高橋は誕生していなかったかもしれない。

 「12球団一の金満球団」と呼ばれたのは過去の話。「育成のホークス」という新看板がすでに確立している。ソフトバンク本社の大赤字騒動にも、球団がパニックに陥ることはないだろう。(江尻良文)

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