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【江尻良文の快説・怪説】「正力松太郎賞」にソフトバンク・工藤監督“確実視”の違和感… またCS導入の弊害か

 セ・パ両リーグの理事会が11日に都内で開かれ、最優秀監督賞が発表された。セ・リーグが「5年ぶりのリーグ優勝に導いた卓越した手腕をたたえて」巨人・原辰徳監督。パ・リーグは「監督就任3年目、2連覇に導いた卓越した手腕をたたえて」西武・辻発彦監督。順当な人選だが、13日に選考委員会が開かれる、球界最高の栄誉「正力松太郎賞」に両監督は無縁だろう。

 2年連続リーグ2位からの下克上日本一、球団史上初の3年連続日本一を達成したソフトバンク・工藤公康監督の当選が確実視されているからだ。

 受賞すれば、オリックス・イチロー(1994、95年)以来2人目の2年連続受賞になる。

 さらに現役時代を合わせると通算4度目になり、ソフトバンク球団会長を務める王貞治氏に並ぶ最多タイ記録となる。

 一方、辻監督はリーグ連覇しながら2年連続クライマックスシリーズ(CS)で工藤監督率いるソフトバンクに敗れた。原監督は2000年のONシリーズ以来、19年ぶりに日本シリーズでジャイアンツVSホークス再戦を実現したが、屈辱の4連敗を喫した。

 「クライマックスシリーズの導入は日本シリーズの価値を暴落させる」と危惧された通りの結果になってしまっている。両リーグの最優秀監督は賞金100万円。正力賞はプロ野球界の表彰で最高額の500万円。

 この格差を見ても敗者復活戦のCSの弊害、矛盾を改めて感じないわけにはいかない。

 ソフトバンクには来季こそ、3度目の正直で「3年ぶりのリーグ優勝を果たした上での4年連続日本一」を達成してほしい。平成に続き、令和時代にも正真正銘の球界盟主になるためにも。(江尻良文)

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