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【山本幸路 ドーパミンゴルフ】スイングの基本 両腕を長く使って一体化させる

 クラブの長さが1インチ(2・5センチ)伸びるとヘッドスピードが1メートル/秒伸びるといわれ、ドライバーで約5ヤード飛距離が伸びることになります。しかしそれは芯で当たり、ボール初速が1・5メートル/秒アップしたときの話で、芯は1センチ外すと余分な回転が入り、曲がる上に5ヤード落ちるのも真実です。飛距離を伸ばすために長尺クラブに変えても、ミート率が下がりボール初速が落ちてしまっては意味がないということです。

 そして長尺クラブを使っても腕を曲げて当てては意味がなく、1インチで5ヤード伸ばせるならば、シャフトを伸ばすことよりも自分の腕を長く使うことを考えた方が圧倒的にコントロールが利いて有効です。

 ではなぜ、肘を曲げてしまうのか。それはボールとの間合い、ズレている距離感を腕の長さで変化させ、合わせているのです。

 プロツアーの練習風景で、トレーニング用のゴムボールを両腕で挟んだり、ゴムバンドで両腕を一体化させている風景を見た経験はありませんか。それは肘が逃げてしまう人のための練習です。

 渋野日向子プロのように両腕が、まるで一本の腕のような距離感で、下半身の力とハンマー投げのような遠心力、背筋力のパワーをフルに利用したスイングが理想といえるでしょう。

 変則的なスイングで有名な韓国の崔虎星(チェ・ホソン)は、ボールとの間合いがズレている時に、体を動かして調整し、米国のジョーダン・スピースは、肘を曲げてボールとの距離感をコントロールしているのです。もちろん、それがスイングアークと無関係ではないということだけは理解してください。

 ゴルフを始めたときに自分のやりやすいスイングをするのではなく、物理的に効率的な癖をつけることは、あなたの長いゴルフ人生の岐路となります。雰囲気や感覚で行わずに、ぜひプロに基本の動きを教わって練習に励んでください。

 ■山本幸路(やまもと・こうじ) 1974年北海道生まれ。2000年にツアーデビューし、07年に関西オープンで優勝。レッスンプロとして東京都・恵比寿の「GOLF PLUS」に在籍。CS番組「ゴルフ革命」(日テレG+)に出演しているほか、雑誌でも活躍中。

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