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御嶽海、4敗目…大関取りどころか三役ピンチ

 ■大相撲九州場所6日目=15日、福岡国際センター

 「白旗をあげたかな」。テレビ解説の北の富士さん(元横綱)が思わずつぶやいた。

 “大関取り”が今場所最大の目玉だったはずの御嶽海(26)が、宝富士に簡単に左下手を引かれ、元気なく寄り切られて4日目から3連敗。早くも“大関絶望”の4敗目だ。

 支度部屋では「痛いよ。(傷口から)血も出たし…」と顔をしかめ、「もっと考えてとらなければ」と首をひねった。「心と体がかみ合ってない?」と聞かれ、「だからこそ負けたんだよ」と投げやりな言葉も出た。

 3日目の明生戦で右目の上を負傷し、病院へ直行して6針縫った。その影響か、4日目の大栄翔戦は立ち合いに頭から当たらず、もろ手でいってパッと中に入られ完敗。5日目も頭で当たらずに隠岐の海に敗れ、黒星先行という想定外の展開になってしまった。

 先場所は12勝3敗で、貴景勝と決定戦の末に優勝。大関が現実味を帯びてきた。「それをものにしたいという気持ちはある。そのためにも12勝はしたいし、今場所上がらなくても来場所につなげたい」と場所前は意気込んでいた。

 審判部は明言しなかったが、「三役3場所で33勝」という昇進の目安にあてはめると、今場所12勝なら昇進の可能性が大きかった。

 今場所で3場所連続関脇で三役在位連続17場所。若の里(西岩親方)の19場所に次ぐ史上2位だが、若の里が大関になれなかったように、あまり名誉な記録ではない。

 北の富士さんは「いい加減、いつまで待たせてくれるんだ。こっちは老い先短いんだから」としびれを切らしているが、この調子では、大関挑戦の大前提である三役維持すら難しい。