【山本幸路 ドーパミンゴルフ】スイングの基本 「クラブヘッド軌道」「打点・フェース面のズレ」で起こる 山本幸路 ドーパミンゴルフ
前回までに打ち方の基礎となる考え方と、一番大切である芯に当てるための修正方法をお伝えしてきました。ただフォームができて、芯に当たるからといって、真っすぐなボールが打てるとは限らないのがゴルフの難しいところです。不思議に感じるかもしれませんが、それを説明していきます。まずは曲がるボールの名前を覚えていきましょう。
《スライス》
(1)プルスライス
(2)ストレートスライス
(3)プッシュスライス
《ストレート》
(1)プルストレート
(2)ストレート
(3)プッシュストレート
《フック》
(1)プルフック
(2)ストレートフック
(3)プッシュフック
「プル(左)」「プッシュ(右)」はボールの打ち出した方向で、「スライス」「ストレート」「フック」はボールの回転による曲がりです。
フェード、ストレート、ドローと呼んでいる人も多いと思います。以前はストレートに打ち出し、かつ曲がり幅が5ヤード未満、サイドスピンの回転数が500mp/sのことをドローやフェードといってましたが、今では曲がり幅が5ヤード以上でも、ドローやフェードという方も増えているようです。
ボールの打ち出し方向がなぜズレるのか、またボールの回転はなぜ起こるのでしょうか。
打ち出しのズレの原因は、「クラブヘッド軌道」「打点のズレ」「フェース面のズレ」の3点です。
ボールの回転は、ヘッド軌道とフェース向きの相違から起きます。
ヘッド軌道がストレートに動いても、フェースが右方向(オープンフェース)で当たれば、右へボールは曲がっていきます(写真〔1〕)。逆にヘッド軌道がストレートに動いてもフェースが左方向(クローズドフェース)で当たれば、左へボールは曲がっていきます。
つまり打点とボールの行方を確認できれば、ヘッドがどの様にインパクト時に動いているのか理解することができます。
自分では「芯で当てているし、真っ直ぐ振っていて、フェースもスクエア」(写真〔2〕)と思っても、実際にはボールが真っすぐ飛ばないことがあります。それはクラブやシャフトの動きが自分の感覚と同じになっていないからです。
そこも踏まえて次回から考えていきましょう。
■山本幸路(やまもと・こうじ) 1974年北海道生まれ。2000年にツアーデビューし、07年に関西オープンで優勝。レッスンプロとして東京都・恵比寿の「GOLF PLUS」に在籍。CS番組「ゴルフ革命」(日テレG+)に出演しているほか、雑誌でも活躍中。
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