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楽天動乱!嶋“放出”の真相 三木谷会長の逆鱗に触れた4年前… 板挟みの平石監督も解任 (1/3ページ)

 楽天を自由契約となった嶋基宏捕手(34)が4日、ヤクルトと都内の球団事務所で契約を結んだ。8年前の東日本大震災後、プロ野球選手会会長(当時)として「見せましょう、野球の底力を!」の名スピーチで、被災地のみならず全国の野球ファンを鼓舞。誠実な人柄と扇の要としての実力も相まって、将来の監督候補と目されてきた「イーグルスの象徴」は、なぜ杜の都を去るのか。プロ13年目での訣別劇の裏側には、石井一久GM(46)や三木谷浩史会長兼オーナー(54)との軋轢が横たわっている。

 来季年俸は今季の1億円から半減の5000万円プラス出来高払い。それでも嶋は会見で、「野球がしたくてしたくて。今季は自分のケガもあってチャンスがなかった。今、野球に飢えています。それをグラウンドで表現するだけ」と晴れやかな表情で意気込みを語った。まるで大きな憑き物が落ちたようだった。

 退団が決まった10月9日。34歳のベテランは「必要とされるところ、フラットな目で勝負させてもらえるところに行きたい」と神妙に話していた。裏返せば、楽天では“必要とされず、フラットな目で勝負をさせてもらえなかった”のだ。

 嶋を“干した”のは現場ではなく、フロント上層部の判断だった。

 6月7日に腰痛で出場登録を抹消されたが、最短10日での復帰が可能な軽症。ところが「6月後半に予定されていた他のベテラン選手の復帰時期と重なり、石井GMから『ベテランは2人もいらない』とストップが掛かった」(球団関係者)。

 現場を預かる平石洋介監督(38)は「嶋が使えないなら、私がやっている意味がない。これなら辞めますよ」と訴えたが、嶋の復帰は結局7月6日までずれ込んだ。

 しかも、この啖呵が言質として取られ、オフの不可解な人事の引き金を引いた。最下位チームを率いて3位に押し上げ、クライマックスシリーズ(CS)に導きながら、指揮官は就任から1年で解任されたのだった。

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