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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】横浜15年ぶりVの立役者は畠中 売りは「ビルドアップ」 井原や中沢のような日本代表“DFの顔”になれ

 サッカーJ1横浜が15年ぶりの優勝が確実です。OBの一人としてもうれしいし、拍手を送りたいですね。

 今季横浜を優勝まで引っ張ってきた一人にDF畠中槙之輔(24)がいます。なにしろここまでリーグ戦全33試合2970分、フル出場しているんですから。DFというポジションにあって、警告で出場停止はある意味、当然の部分もあるけれども、この結果は立派だし、本人も自信をもってプレーしているのがよくわかります。日本代表にも選ばれるのは当然といっていいでしょう。

 彼のウリはなんといっても『ビルドアップ』です。そう、DFというポジションでありながらチームの攻撃を組み立てるべく、パスやドリブルで攻めあがっていくこと。ビルドアップは自身のDFのポジションから長い距離で攻撃をつくっていくことでもあります。

 シーズン、それもフル稼働でやっていくことは、とても評価していいことです。チームの攻撃的サッカーの戦術にもピタリとハマりました。

 横浜は監督がやりたいサッカーができる選手をきちんと補強してきたことが、今回の優勝の大きな要因。畠中を昨季横浜が獲得した理由もそこにあります。J2の東京V、町田を経て、ヘッドハンティングによってA代表初選出、そしてJ1優勝が手が届くところまできたんですからね。

 でもDFといえば、やはり守備をする。相手との1対1でどんなことがあっても倒れない選手を連想しますよね。横浜には井原(現J2柏コーチ)を筆頭に松田(故人)、そして中沢と日本代表のDFの顔として君臨してきた大先輩たちがいますから。彼らのおかげで横浜はDFが強いチーム。素晴らしいセンターバックがチームの顔でした。

 畠中にとってはセンターバックでコンビを組むブラジル人助っ人DFチアゴ・マルチンスの存在も実に大きい。彼はビルドアップはもちろん、1対1のデュエル、そして今のサッカーのセンターバックに必要な足の速さもある。「1対1」のところがこれからの畠中くんですが、のびしろ十分のセンターバックにぜひ注目してください。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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