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“無冠”浦和レッズ、大槻監督「残留」で補強も望み薄…

 サッカー明治安田生命J1リーグが7日、最終節を迎える。人気の浦和レッズはJ1残留こそ決定的だが、今季はあってはならない無冠が決まった。

 クラブは自身2度目のシーズン途中就任になった大槻毅監督(47)の続投要請をしている。「これは苦肉の策なのです」と浦和関係者が明かす。

 実は無冠が確実になった時期から、J1名古屋監督を9月に解任された風間八宏氏(58)を筆頭に、複数の日本人に「来季のレッズを救ってください」と監督のオファーを出した。しかし、その全員に『NO!』を突き付けられた。

 かつて浦和がオファーしたことがある、J1松本を今季限りで退任することが決定的な反町康治監督(55)も急浮上。クラブ側は「いろいろ問題がおきる外国人監督はもうこりごり」と日本人監督を探していた。

 現状では、来季浦和の監督へ「やりたい」という立候補者が一人もない非常事態。本来、分析担当が専門の大槻監督の続投要請しかクラブ側には選択肢がなかったのだ。

 浦和といえば高給取りの選手が多い。今季も元日本代表MF柏木を筆頭に、3人も1億円プレーヤーがいる。

 クラブ経営は盤石だ。8年連続の黒字、年間のクラブ収入は80億円に迫ろうかというJ屈指のビッグクラブ。かつては多くのクラブの若手選手が「レッズは給料も高くていい、移籍したい」と口にしていたものだ。

 浦和はこれまで実力こそあるが、平均年俸の低いJ1広島の主力を片っ端から“引き抜き”。また2014年には、さいたま市のライバルクラブJ2大宮からも、主力だったMF青木を完全移籍で獲得するなど問答無用の大型補強を続けてきた。それはその選手に対して年俸の『倍増提示』を基本方針にしていたことで戦力アップしてきたが、ここのところ強引手法が鳴りを潜めて、付け焼刃な補強ばかり続いている。

 監督の希望者もなく、補強をするにも八方ふさがり。今季はオフも浦和レッズは土俵際だ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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