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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】FW小川航基の「入ってしまったゴール」は気持ちがこもっていたからこそ!

 サッカーU-23(23歳以下)アジア選手権で日本代表は残念な結果に終わってしまいました。

 消化試合となったカタール戦でしたが、後半28分、FW小川航基(22)=磐田=が決めてくれました。しかしこの一撃、決まる可能性が実に低い、入ってしまったゴールでしたね。

 よく聞きませんか? TV解説で「最低限シュートで終わらなきゃいけません」というコメント。小川のゴールはまさにそれ。カタールは負けたら五輪出場がOUTでしたから、失点のリスク管理はほぼ完璧。常にDFを引いてましたよね。

 小川からすれば“得点が決まる可能性が高まるペナルティーエリアには入りづらい”ということで、それなら「よーし、打ってやれ!!」というシュートでした。

 これを見た瞬間、「あぁ…入らないな」と思わずうなだれちゃいましたよ。あのシュートスピード、弾道ならまずGKには捕られます。

 このときの小川は、中央でボールを受けてあえて右足でトラップして、次の瞬間ワンテンポを置きましたよね。あえて相手DFの股抜きを狙い“せぇ~の、打つべし!!”という思いで打っていました。

 ゴールが決まる時には、あたかも映画のワンシーンのように自分でイメージして決まるパターンがあります。今回の小川の場合は違います。とにかく“打つべし”という思いだけで打ったシュートが入ったということです。相手GKの動きも雑でしたが、小川のシュートが決まったのは「やってやる!!」という気持ちがボールにこもっていた。それは感じましたね。

 小川は今季J2磐田でプレーします。東京五輪の本大会にメンバー入りするためにはまずチームで試合に出ること。そしてゴールを量産すること。この2つが彼に課せられた大いなる宿題です。代表でできたのだからチームでもできる、技術はある選手ですから。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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