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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】香川真司はまだ錆びていない! 「反転する動き」が光っていた

 スペイン2部サラゴサのMF香川真司(30)が、“元気”になりました。現地時間21日の国王杯3回戦で、1部マジョルカのMF久保建英(18)と日本人対決。2人とも得意ポジションの「トップ下」で先発でしたが、香川が1アシストを記録して3-1の快勝に貢献しました。

 香川は〔1〕ゴールに直結する動き〔2〕得点につながりやすい「バイタルエリア」の中のアイデア〔3〕ボールを失わないように反転する動き-が光っていました。3つとも、香川のストロングポイントですよね。

 特に〔3〕。香川のボールを失わない動きは魅せるプレーでもあります。アウトやインで巧みにボールを扱う動きは、欧州では「なんて日本人は器用なことができるんだ」とウケるプレーのひとつ。調子が上がらない時はボールを持ち過ぎたり、ボールをもらえなくてトップ下から後ろまで下がったり、という場面を多く見てきました。しかし、この試合ではそれが全くありませんでしたね。

 前半23分には、ゴールから約20メートルの距離で得たFKで、香川がキッカーを務めました。キッカーというのは、監督はもちろん選手からの強固な「信頼」を得られなければ、まず蹴らせてもらえません。右足から放たれた一撃はクロスバーを直撃し、惜しくもゴールとはなりませんでしたが、香川らしさが出ていました。

 久保とのキャリアの違いを感じたのは、リスクを背負ってまでがむしゃらに攻めなくなりましたね。これまでの経験が生きている証しです。シャカリキになって仕掛けようとしている久保とは対照的でした。

 ともに技術がある日本のトップクラスの選手ですが、30歳になったばかりの香川は、まだ決して錆びてはいません。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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