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【西本忠成 トラとら虎】1軍キャンプに投手陣23人の大所帯! 助っ人4人、役割分担見極められるか

 阪神の宜野座キャンプで初日から目を引くのは投手陣の大所帯。全参加選手44人の半数を超える23人は、チームのキャンプ史上最多になる。

 矢野燿大監督(51)は「開幕が早いことで、キャンプ中の実戦を増やしたため投手を多くした」と説明したが、真相は違う。各投手の役割分担が不透明で、首脳陣も十分把握できていないのだ。

 顕著な例は外国人。ガルシア、エドワーズ、ガンケル、スアレスと4人も連れてきたため参加者は膨れ上がった。「彼らの本当の適材適所は実戦で試すまで分からない。4人のうち2人が先発合格にならないと苦戦は必至」と球団OBは診断する。

 実際、先発要員で今のところ2ケタ勝利を計算できるのは西だけ。昨年9勝の青柳、3勝の高橋が続くと見られるが、4番手以降は白紙だ。不振が続く藤浪あたりは安芸組でもおかしくないが、先発要員が手薄な上、復活の期待をこめてメンバーに選んだフシがある。

 昨年のチーム防御率3・46は12球団のトップだが、これも先発陣より救援陣の奮投に負うところ大だった。防御率1・38のジョンソン、2・11のドリスが抜け、勝利の方程式も組み直しを迫られる。今年41歳の能見の中継ぎ、40歳の藤川の抑えなどは決まっているが、長丁場に耐えるスタミナに不安はないか。

 キャンプでは懸案の貧打線解消に目が向きがちだが、野球は投手力が80%、勝敗のカギを握る。その意味では宜野座の投の大所帯は正解でも、あとは質の問題になってくる。(スポーツライター・西本忠成)

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