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巨人“崖っぷちベテラン2人”に明暗 原監督は中島を評価、2戦無安打の陽岱鋼は「心配」

 球春の宮崎で15倍もの年俸格差のベテラン2人がくっきりと明暗を分けた。

 巨人は9日、紅白戦を行い「5番・一塁」で白組は中島宏之内野手(37)、紅組は陽岱鋼外野手(33)が先発。中島は2回に紅組先発の戸郷から右翼の頭上を越える二塁打。5回には四球を選び、原辰徳監督(61)は「らしいヒットが出たし、出塁もしっかりできている。彼も名乗りを上げていると思います」と評価。目下空白となっている一塁争いの候補者としてしっかりと名前を刻んだ。

 一方の陽は5回1死一、二塁の好機に二ゴロ併殺打に倒れるなどいいところなし。前日8日の2三振を含むと紅白戦2試合の5打席で一度も出塁できず。キャンプ初日からミットを手に一塁の守備に挑戦中だが、全くアピールできていない。指揮官も「岱鋼が心配だね」とまゆを寄せる。

 陽は試合後、室内練習場に直行し、40分以上、ティー打撃とマシン打撃でバットを振り続けた。練習を終え、散らばったボールを拾い集めているうちに悔しさがこみ上げたのか、そばにあった防球シートに何度も拳をたたきつけ、室内に物悲しげな音を響かせた。

 この日は11日からの第3クールに向けて1軍とファームの入れ替えが行われ、独自調整が許されてきた「S班」を含む総勢18選手がシャッフルされたが、中島と陽は1軍のまま。元木ヘッドコーチは8日に「彼ら(中島と陽)は沖縄に連れていく。もう少し実戦の打席を与えたい」と明言。12日にも紅白戦があり、アピールのチャンスはまだ残されている。

 昨年の契約更改で1億3000万円ダウンの年俸2000万円で首の皮一枚つながった中島と、前政権時に“爆買い”と揶揄された大補強の目玉として5年15億円の大型契約を結んで、三顧の礼で迎え入れられた陽が、自身の働き場所を確保しようと必死にもがく姿もまた、キャンプの見どころといえようか。(片岡将)

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