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野村克也さん襲った「虚血性心不全」 「冬の風呂場」が危ない…急激な寒暖差で脳出血や心筋梗塞の危険性

 11日に虚血性心不全のため84歳で死去した野球評論家、野村克也さんは、浴槽で倒れているところを発見された。高齢者が浴室で死亡するケースは後を絶たず、交通事故死より多いとの統計もある。特に冬場は、急激な寒暖差で脳出血や心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」の危険性も指摘されている。

 野村さんは11日午前2時ごろ、入浴中に倒れ、東京都内の病院に救急搬送されたが、午前3時半に死亡した。

 死因の虚血性心不全について、山野美容芸術短期大学客員教授で医学博士の中原英臣氏は「狭心症や心筋梗塞の総称で、心臓に血流が行かなくなり、突然死を引き起こすこともある。寒暖差によって起こる可能性がある」と解説する。

 高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するため、寒暖差など急激な血圧の変動で、脳内の血流量が減り意識を失うこともあるという。これが入浴中に起きると溺水事故につながりやすい。

 消費者庁のホームページでは、2018年の65歳以上の高齢者の死因は、「転倒・転落」「誤嚥等の不慮の窒息」に次ぎ、「不慮の溺死・溺水」が7088人と多く、「交通事故」の死者数2646人を上回る。

 入浴時の予防策としては、リビングと脱衣場や浴室の温度差を小さくしたり、入浴前の水分補給、手足へのかけ湯などがある。

 前出の中原氏は「階段の上り下りでの息切れや夜間頻尿、むくみなどの予兆が出たら医師の診察を受けた方がよい」とアドバイスした。

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