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【西本忠成 トラとら虎】「今年は優勝します。するんです」阪神・矢野監督“不似合いなV宣言”連発のワケ

 「今年は優勝します。するんです」。阪神の矢野監督が宜野座キャンプでV宣言を連発している。お決まりの「優勝目指してがんばります」ではなく、断言するから周囲は驚く。

 先日も大阪のテレビ局のタイガースコーナーで言ってのけた。「今年は日本一になるシーズン。その日は11月15日(日本シリーズ第7戦)。当日は山本昌さん(元中日、キャンプ臨時コーチ)をビールかけに招待したい」。冗談ではなく、大マジメである。

 球団関係者が「地味な矢野監督にマッチしないフレーズ」と指摘しても、意に介さないのはなぜか。球団OBは「ナインの士気を高める暗示作戦」と前置きし、こう見る。

 「なにせ14年間も優勝から遠ざかるチームだから、選手に強いという認識も自信もない。これを払拭するのが一番の狙いだろう。昨年終盤の強さ(逆転CS進出)を思い出せと盛んに言うのもそれ。全員が優勝を意識すれば、試合に臨む姿勢も変わると信じている」

 もっとも、矢野監督がいくら高らかにV宣言しようが、15年ぶりの優勝は“たら話”の延長線上に過ぎない。藤浪が復活したら、高橋が二桁勝利をマークしたら、ボーアが第2のバースになったら…など、必須条件はいくつもある。確かに戦力面で朗報が増えてきたのは確かだが、これも本番とはほど遠い2月の段階での話である。

 3月8日の巨人とのオープン戦(甲子園)、22日のヤクルトとの開幕3戦目(神宮)は野村克也元監督の追悼試合とすることも決定した。

 不言実行から有言実行にモデルチェンジの矢野監督。大言壮語で失笑を買わなければいいのだが…。(スポーツライター・西本忠成)

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