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【西本忠成 トラとら虎】ソフトバンク解雇のスアレスは掘り出し物? 阪神首脳陣「中継ぎではもったいない」

 15年ぶりの優勝を目指す阪神に掘り出し物が見つかった。前ソフトバンクのロベルト・スアレス投手(29)。首脳陣は「当初の中継ぎ要員ではもったいない。先発でも十分やっていける。どう使おうか」とうれしい誤算に目を細める。

 評価を高めたのは3月1日のオープン戦(対ソフトバンク)。四回から登板すると157キロの速球を軸に、3イニングを1安打1失点。外国人投手にありがちな四球から崩れる不安も見られなかった。

 ベネズエラ出身。メキシカンリーグを経て16年ソフトバンク入団。同年は58試合に登板、26ホールドの活躍を見せたが、翌年春の右ヒジ手術で投手生活は暗転する。17年未登板。18年11試合で1勝1敗。昨年は9試合で0勝4敗に終わり、解雇になった。

 そんな落ち目の投手を阪神が拾ったのはなぜか。球団幹部はこう明かす。「ヒジの手術は3年後に違和感がなくなり好転すると、藤川球児から体験談として聞いた。現に球威は徐々に戻りつつあった。それに費用もかからないから」。いわばダメ元の獲得が大きな戦力になるところまで近づいてきた。

 目下、先発ローテ当確は西勇、ガンケル、高橋、青柳の4人。残り2枠をスアレス、岩貞、秋山、中田、藤浪らで競うが、球団OBは「安定感からいってもスアレスが大きくリードしている」と見る。

 ちなみに昨年からヤクルトに在籍中のアルバート・スアレス投手は(31)は実兄にあたる。これもお互いの発奮材料で、球界でも珍しいマウンドでの助っ人兄弟対決が実現するかもしれない。(スポーツライター・西本忠成)

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