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【西本忠成 トラとら虎】矢野監督「左腕・高橋こそキーマン」の根拠は 右の西勇と並ぶ活躍期待

 阪神の矢野監督が今季のキーマンに挙げたのは高橋遥人投手(24)である。復活を期す藤浪や4番候補のボーアを外したところがミソだろう。期待の大きさはこの一件でも分かる。

 球団OBは「いかにも捕手出身の監督らしい人選」と見た。「確かに得点力のアップも課題だが、打線は水物だから…。やはり優勝するには投手力との強い思いから、高橋の名前を一番に挙げたに違いない」

 それにしても通算5勝12敗の左腕が、なぜこれほど高く買われるのか。球団関係者が評価するのは、150キロ台の伸びのあるストレート。「その点、藤川と双璧で、真っすぐでも勝負できる数少ない投手。大器と噂される選手は多いが、高橋こそ正真正銘の器」と首脳陣も評価する。

 ただ、これまでは持ち球があまりにも少なかった。ストレート、スライダー、ツーシームの3つでは限界がある。「もっと投球の幅を広げたい」と、キャンプから意欲的に取り組んだのは緩急2種類のカーブ。精度はかなり上がってきた。

 開幕を前に矢野監督は西勇と高橋を「左右の両輪」と位置づけた。昨年は先発要員で貯金ができたのは西勇ひとり(10勝8敗)。あとは9勝9敗の青柳を除くと全員が負け越しで、救援陣に頼る危うい構成だった。今季、両輪で貯金を増やせば、安定したVレースを展開ができると指揮官を読む。

 最近の登板は3月10日の教育リーグ(対ソフトバンク)。先発で4イニングを投げ、2安打1失点と、左腕エースの道を順調に進んでいる。(スポーツライター・西本忠成)

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