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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】意思決定がスピーディー! Jリーグが「コロナ対策ガイドブック」に

 Jリーグが新型コロナウイルス対策で先月25日に公式戦を延期して、もうすぐ1カ月になります。延期されたのはJ1-3で全163試合。すっかり“サッカーロス”になってしまいました。

 ただ、今回の問題に関して、村井満チェアマンを筆頭にしたスタッフのみなさんの対応は、実にスピーディーでわかりやすい。すべて先を読んだ動きをしている。みなさんもそう思いませんか。

 19日もそうでした。各クラブの社長を集めた臨時実行委員会を行い、4月3日の再開に向けて準備しているJ1、J2で「降格なし」を決めました。今後は変則日程が予想され、公平性が保てなくなる可能性があることを考慮したのです。一方でJ2、J3からは「昇格あり」にしました。

 降格がない。これはクラブにとっては本当にありがたい。降格となれば主力選手は移籍、ファンサポーターの動員も減ります。1年で確実に戻れる保証もありません。昨季も、かつては憎らしいほど強かった磐田が、2度目のJ2降格になりました。これから再開されるリーグ戦では、その不安が一切なくなります。

 「今後も多くの困難が想定されるが、“意志”をもってサッカーを続けたい」という村井チェアマンのコメントはまさにその通り。Jリーグの動きは今、ほとんどストップした世界各国のサッカーリーグへ胸を張れる、「コロナ対策のガイドブック」になりました。

 もうひとつJリーグが胸を張れるのは、レフェリーの判定基準が見ている側によりわかりやすく変わったこと。開幕節に2月21日の湘南-浦和戦で解説をしたのですが、インテンシティー(プレー強度)の高いプレーを増やしていくために、球際で激しく当たっても主審が笛を吹いて流れを止める回数を、あえて減らしていることが見て取れました。試合がスピーディーになり、わくわく感が倍増すること請け合いです。来月3日の再開を願わずにいられません。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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